掛川市にある、資生堂アートハウスへ、
大好きな山名文夫さんの展示を観に行きました。
ここの施設は、資生堂企業資料館が併設されています。
前回訪れた時、企業資料館の方が閉まっていて観れなかったのですが、
今回は資料館にも行けました。
創業から今日までの企業のあゆみや商品パッケージ、広告、ポスター等、
時代の変遷の中で、発信されてきたものたちにふれる事が出来ます。
資料館だけでも1日いれてしまいます。
山名さんの繊細な線がたまりません。
資生堂では、資生堂書体というものがあるそうです。
そして、その書体は手書きが基本。現在においても、
宣伝制作部に配属されたデザイナーは、
まずこの書体の描き方から勉強するそうです。
書体としての基本的なきまり事はあるものの、
基本を身につけた後は、そのときどきの題材にマッチするように、
描き手の個性を生かしてよいとの事。
1927年頃、資生堂意匠部(現在の宣伝制作部)により文字の原型が作られ、
1974年に山名文夫さんが、書体に関わるこまかなルールを
『資生堂のマークと文字について』という基準書にまとめあげたそう。
写真は展示の際に購入したポスター(チラシ)のセットですが、
この題字をよくよく観ると、書体が微妙に違っています。
山名さんと現在のデザイナーとのコラボレーション、
こういう形で新たに表現される世界がまた、とても素敵です。 〈A〉
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